Coltrane's Sound

Coltrane's Sound
John Coltrane
価格:¥ 1,106 (Music)
(参考価格:¥ 1,467)
おすすめ度 ★★★★★


★★★★★アトランティック時代の名盤 玄人受け抜群
同時期のマイ・フェイバリット・シングスと比較するとポピュラーさにおいて一歩譲るが、
内容的に決して引けを取らず、むしろ玄人には支持されるアルバム。
個人的にはNight Has a Thousand Eyes、Central Park West、Body and Soulなどの曲が好きで、
それだけでもうれしくなるが、演奏内容もハードかつバランスがいいし、
この時期の安定感によって裏切られることなく、最後まで聴ける。
もちろん、マッコイ、エルビンといった最高の理解者・共演者がいたからこそ
実現できたことはいうまでもない。

この後どんどん進化していくコルトレーンだが、このまま2,3年このような演奏を
続けてくれていたならなどと、勝手な願望をしてしまうほど、すばらしいユニットだった。
生き急いだコルトレーンが、頂上を目指し、3合目くらいの新鮮な、
そして夢を抱いた時期の演奏であり、アトランティック時代の傑作のひとつである。
アーティスティックなジャケットも秀逸だが、内容以上にアヴァンギャルドなデザインといえなくもない。


★★★★★三つ子の関係
1960年10月21日から26日までの6日間にコルトレーンは
3枚のアルバム分以上の驚異的なレコーディングを行っている。
これが編集して出来上がったアルバムが、
『マイ・フェイバリット・シングス』 『コルトレーン・プレイズ・ブルース』 そして本作 『コルトレーンズ・サウンド』 である。
こういう集中的レコーディングが出来るということが天才の証でもある。

僕の敬愛するキース・ジャレットも1983年1月ニューヨークで
『Standards vol.1』 『Standards vol.2』 『Changes』 の3枚を同時録音している。
僕はこの3枚をキースの三つ子のアルバムと呼んでいるが、
そういう意味で 『マイ・フェイバリット・シングス』 『コルトレーン・プレイズ・ブルース』
そして本作『コルトレーンズ・サウンド』もコルトレーンの三つ子のアルバムである。
アルバム・カバーはマーヴィン・イズラエルの手によるものである。
これだけは三つ子の中で際立って素晴らしい。
1960年4月にコルトレーンがマイルスの元を離れ、自らのグループを始動した時にはドラマーは
ビリー・ヒギンスだった。それがここからエルヴィン・ジョーンズになっている。
この有機的なリズムを生み出すドラマーの加入がコルトレーン・サウンドにいかに
不可欠であったかは本作を聴けばあまりに明白である。
彼のはじき出し生成するリズムは一つとして同じではない。そこが凄い。

閑話休題、モード奏法を確立したコルトレーンにエルヴィンの有機的ドラム。
ジャズの至福の時をこのアルバムは与えてくれる。

★★★★★セントラルパークウェスト
「central park west」はstarving artist crew というヒップホップグループがサンプリングして升。

★★★★★ジャズの虜となった1枚
この疾走感と緊張感はいつ聞いても身震いするほどだ、
特にソプラノで吹かれた「セントラル・パーク・ウェスト」は絶品。

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