至上の愛(デラックス・エディション)

至上の愛(デラックス・エディション)
ジョン・コルトレーン
価格:¥ 3,644 (Music)
(参考価格:¥ 3,836)
おすすめ度 ★★★★★


マイルス・デイヴィスと並ぶモダン・ジャズ2大巨人。
ジャズ史の方が彼の足跡を追ってくるという開拓者マイルスに対し、自分と戦い、
自己探求に命を懸ける生きざま自体がジャズというジョン・コルトレーン。

一番の人気盤は美しいスタンダードが老若男女の心をつかむ 『バラード』 だが、
コルトレーン・ミュージックの神髄といえば本盤 『至上の愛』 にとどめを刺す。
さまざまなジャズを演奏してきたコルトレーン芸術の集大成だ。
神に対する愛を書き下ろした表題作が、30分以上にわたって、荘厳に、そして熱く演奏される。
全4楽章からなる壮大な組曲。厳選に厳選を重ねた、100パーセント信頼できる
このメンバーは「至高のカルテット」などと呼ばれた。

さらに本盤には、同組曲の、フランスはアンチーブ・ジャズ・フェスティヴァルでのライヴ演奏、
アーチー・シェップを加えたクインテットでの演奏、別テイクなど貴重テイクが、
CD1枚分(77分!)付いた2枚組というデラックス盤。
本編の倍以上の特大オマケだが、名盤は名盤で1枚に完結しているのがうれしい。
(高木宏真)

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★★★★★歴史的名演、発掘される!持っておくなら、絶対これ!
僕もアナログからはじまって、リマスターだの紙ジャケだのとあの手この手で
何度このレコーディングを買わされてきたことか。
しかし今回のコレは、音質に関しては最上のものではないだろうか。
コレを聴いたらいままで聴いてきたのは、正規の海賊盤か何かだったのだろうかと思うくらいの
雲泥の差、そんな音の向上ブリです。
何たってマスターテープが違うんだから。リマスタリングがどうの、24bitがどうのといった
セコい領域の違いではないのだ。そもそもこの「至上の愛」のオリジナルマスターテープは、
インパルスの倉庫から77年頃には失われてしまっていたらしい(お粗末!)。

ところが近年ジャズの考古学者マイケル・カスクーナ氏がEMIのアビーロードスタジオに
初版の製作用マスターが眠っているのを発掘したそうな。
もうこの音を聴かずして、「至上の愛」は語れない。

★★★★☆すごい!
すごい!興奮する!いてもたってもいられなくなり、
部屋の中をあるきまわってしまった(一枚目)。これはちょっとほかに無い興奮だと思う。
  だけど、最初に聴くとき、BGMとして聴いてしまうとだめかも。

僕は、最初にCDを聴くときは、ヘッドホンでわりと一生懸命聴くので、よかったと思う。
ただし、二枚目はマニア以外はいらんと思う。オリジナルアルバムはとっくの昔からあるそうで、
オリジナルをぼくは持ってなかったのでこの際ってことで二枚組を買ったけど。
二枚目だけをばら売りすべき。ということで星4つ。オリジナル「至上の愛」は、当然星5つだけど。

 あと、ブランフォードマルサリスの新作にも至上の愛が入っていた。
かなりいいけど、やっぱりオリジナルのほうがいいかなー。
でも、二枚?!??!!み買うくらいなら、オリジナルにして、
もう一枚はブランフォードをかって聞き比べた方が数倍楽しいと思う。

★★★★★これを以って決定盤としたい。
何度も再発されているColtraneの名盤である。
オリジナル・フォーマットだけでなく,クァルテットのコンプリート・スタジオ・レコーディングスも
購入している購買者の立場としては,また新フォーマットで発売かと文句も言いたくなるところである。
Disc2のアンティーブのライブも決して初出ではないし,演奏の希少性を求めるとしても,
Archie Shepp等を加えた世界初登場テイクが貴重な程度である。

しかし,オリジナルのスタジオ録音と随分と音の改善したライブ音源を比較できるのはありがたいし,
60年代ジャズをある意味で代表する「至上の愛」そのものの演奏の素晴らしさはやはり否定できない。
フォーマットとしては今のところはこれが決定盤ということであろう。

尚,この音楽には常に賛否両論つきまとうが,この音楽はあくまでもColtrane個人にとっての
ゴスペル(スタイルとしてではなく,精神性としてのゴスペル)であって,
それをどう捉えるかによって,好き嫌いが分かれるのは当然のことである。
ジャズにおしゃれさを求めるリスナーには決して向かない類の音楽である。

★★★☆☆不治肩凝道を極めたい人に。
 正直言ってウサン臭い。コルトレーンは一所懸命なんだろうけど、
それは、正しいと信じて他人に入信を勧める新興宗教の信者みたいなものだ。

 やはり本作は、マジメにコルトレーンを聴き込んで行った人が、その過程で鑑賞する類の作品だと思う。
そうした聴き方をしていき、本作がコルトレーンの必然として吹き込まれたものだと思える様じゃないと。
謡曲で言うと「重習」。聴く方にも心技体が求められると言う事だ。
  名盤として広く紹介されている本作だが、愛聴している人は少ないのでは?

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